コラム

社長コラム
2021.12.07
ローアウト
閑話休題ロゴ

 みなさまこんにちは。風光社グループ代表の細川です。

 レガッタという言葉、聞いたことのある方は多いと思います。ボートやヨットなど原動機のない船を使ってスピードを競う競技のことで、イタリアのベネチアで行われたゴンドラの「競争」が語源と言われています。日本では〝早慶レガッタ〟が知名度No.1ですね。

 前回の当コラム(アルバイト)で「部費稼ぎのバイト」とあるのは、このボート部の部費稼ぎのことでした。私の学生時代はボート一色。オカルト映画ブームの先駆けとなった〝ヘルハウス〟を彷彿させる合宿所、ここで繰り広げられるプライバシーもへったくれもないスペースでの起床5時消灯22時の共同生活。いくらお金を積まれても、二度とこの頃には戻りたくありません(>_<)。

瀬田川沿いに妖しく佇む〝ヘルハウス〟。ボート部は新しい艇庫へ引っ越したため、現在はカヌー部が改装して使用中。

 ちなみにボート競技は両手漕ぎ(2本オール)か片方漕ぎ(1本オール)の2つに分類され、両手漕ぎの場合は1人、2人、4人乗り、片方漕ぎは2人、4人、8人乗りがあり、さらに操舵手(コックスと言います)付き、なしなど非常にたくさんの種類があります

 その中でも〝華〟と呼ばれるのがエイト。おおよそ全長17m、幅65cm、深さ35cmのスリムな船体に、固い友情で結ばれた男達が乗り込み、一糸乱れぬオール捌きで水面を疾走する。そう、鈴木保奈美さんや唐沢寿明さん、江口洋介さん出演のドラマ「愛という名のもとに」の世界です。 

トップの誇らしげなマークはドイツの EMPACHER (エンパッハ)社製の証。現役時代の憧れでした💗

 さて、みなさまは「ワールドマスターズゲームズ2021関西」をご存じでしょうか?プロでなくともおおむね30歳以上であれば誰でも参加できる、中高年齢者のための世界規模の国際総合競技大会。アジア初開催となるこの大会に、大学OBを中心とした私たちのクルーがボート競技でエントリーしていました。本場イングランドをはじめ世界中から集まってくる海外勢を、競技会場であり私たちの〝ホーム〟である琵琶湖漕艇場で迎え撃つ!という目標に向かっていたのですが...。

後方から見た艇内。足を固定するストレッチャーと可動式のシートが整然と並びます。カーボンモノコック構造の船体は、軽量かつ高剛性。使用開始から10年以上経過しましたが、まだまだ現役。

 猛威を振るう新型コロナ感染症のため、これまでに大会本部は当初の2021年の開催を1年延期していました。ところが収束が見通せないため、先月になって再度延期を発表。すでに2025年の台湾大会の開催が決まっているため、関西大会は2026年以降の開催となる模様。来年の開催を信じて疑わなかった我々クルーは、悲しみのどん底に沈むことになりました。  

中央に近江大橋、左手には売却が決まった大津のランドマークびわこ大津プリンスホテル、奥には比叡と比良の山並み、手前は名門美方高校ボート部出身の後輩(2コ年下)。

 という訳で先日、いったん活動の区切りをつける練習会を開催、秋の夕暮れが迫る琵琶湖~瀬田川を往復しました。数えきれないほど通り過ぎた東海道新幹線の橋脚には、現役時代から目についた特徴のある傷跡が今も残っています。これ見ると、クルーの調子が思うように上がらないまま本番で惨敗を喫した最後のインカレの、苦い思い出が鮮明に甦ります。いや、当時はホントにしんどかったなあ。

元女子マネ2名による撮影班との連携が悪く、力漕シーンを1枚も撮られず練習を終えたクルー。仕方ないので全員でとった、あまり意味のないガッツポーズ📷

 今から5年後というと、私は立派な〝アラ還〟。とはいえ、今のメンバー(平均年齢60歳超!)でなんとか練習を積んで本番を迎え、世界からやって来たクルーと一緒にローアウト(Row out:全エネルギーを使い果たして漕ぎ切ること)する日を楽しみにしています。

暮れなずむ〝 Mother Lake 〟琵琶湖。今日のお母さんは荒れることなく、終日穏やかでした。