コラム

社長コラム
2021.11.08
アルバイト
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 みなさまこんにちは。風光社グループ代表の細川です。

 学生時代の思い出といえば、「アルバイト」がキーワードになる方が多いのではないでしょうか?私が就活をしている時代(=バブル時代)では「学生時代に力を入れたことは何ですか?」という問いに対して、バイトの経験はゼミやサークル活動と並ぶ〝テッパン〟のコンテンツだった記憶があります。

 現在のバイト事情を探るべくネットを検索すると、「大学生おすすめ人気バイトランキング!」というサイトがヒット。注目のランキングはこの通りです。

①カフェ

②塾講師

③アパレルショップ

④スーパー

⑤家庭教師

⑥遊園地

⑦映画館

⑧本屋

⑨コンビニ

⑩焼肉屋

 昨年の5月に書かれた記事なので、居酒屋が圏外なのは新型コロナ感染症の影響でしょうか(しかし焼肉屋はランクイン)?

振り返るとバブル時代、私の周辺で人気だったバイトといえば

①ファストフード(マクドナルドとかケンタッキー)

②家庭教師

③アパレル(憧れのハウスマヌカン←わからない方は検索しましょう)

で、あとはコンビニ、居酒屋だったので、基本的にはあまり変わりはないのかも。

 ただ、バイト探しの手段はまったく変わりましたね。当時はアルバイト情報誌に群がるのが当たり前。私はというと、情報誌は使わず大学の学生課の掲示板へ一目散。ピンで留められた無数の求人票から希望の仕事を探し出し、その求人票を持って公衆電話(!)から電話をかけ面接を受ける、という基本パターンに則ったバイト探しでした。

 というのも、バイトの目的が短期間での部費稼ぎだったので、時給の低いファストフードみたいなきらびやかな職種はあり得ず、「日給で7,000円以上」の肉体労働が必須条件。しかも近場で探すとなると掲示板の方が条件に見合うバイトが多かったからです。

 そこで見つけたのが、百貨店のお歳暮を仕分けする物流センター。お仕事内容は、ベルトコンベアーを流れてくるお歳暮を、配達地域ごとに分けられた配送コンテナへひたすら積み込む単純作業。ですが、いろんな形状の商品を隙間なく詰め込むには経験が必要で、ガッサガサの状態でトラックヤードへコンテナを送り込むと、罵声ととともにやり直しを命じられる始末。これを1日8時間、週4日で2ヵ月間働いて25万~30万円の稼ぎでした。

 しかし、これだけでは目標額に足りないので、あとは大学近くにある神社のお神輿担ぎに始まり、大晦日から元旦にかけての破魔矢やお守りの販売、百貨店の洋風総菜販売、自分の大学の入学試験の試験官…など手当たり次第。おかげ様で充分な資金の確保と、おまけとして強烈かつ刺激的な思い出がもれなくついてきました。

 なかでも忘れられないのが造園土木のお仕事。これは日給8,000円一食付きの好条件で、仕事場は当時大規模改修工事中の現世界遺産〝金閣寺〟。正確には金閣の手前に広がる鏡湖池(きょうこち)の土手の防水工事でした。水を抜いた池の土手を掘り返し、その中に放り込まれた人の頭くらいの大きさの粘土をひたすら棒で突っついて隙間なく詰める、という超単純なガチ肉体労働。この作業、上腕二頭筋を長時間酷使するため筋トレよりはるかにキツイ。しかも、さぼりたくなるタイミングで現れるのが「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーみたいな体形を持つ親方。「お前ら~、もっと腰入れて打ち込まんかい」と、ありがたい熱血実演指導まで頂戴しました。あれから30年、鏡湖池の水が枯れたというニュースを聞かないので、恐らくいい仕事をしたのでしょう(苦笑)。

 皆様もいろんなアルバイトの思い出をお持ちだと思います。もし、もう一度学生時代に戻ったらどんなバイトをされますか?