コラム

社長コラム
2022.09.07
料理本
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 みなさまこんにちは。風光社グループ代表の細川です。

 残暑厳しい今日この頃、そろそろ夏のお疲れが出てきていませんか?かく言う私も夏の〝暴飲少食〟が祟って胃がかなりお疲れ気味。そんなある日、農業と広告代理業という〝半農半広〟生活を送る弊社の顧問から、獲れたてのゴーヤを頂戴しました

沖縄の人の〝ソウルフード〟でもあるゴーヤ(ニガウリ)。白いゴーヤはマイルドで爽やかな苦みを持ち、そのまま生でも食べられます。

 ところが、残念なことに我が家で好んでゴーヤを食べるのは私ひとり。しかも結構な量をいただいたので、保存の効く調理をせねばなりません。そこで思い出したのがゴーヤの佃煮。ワタと種を取ったゴーヤを薄切りにし、お酢と砂糖と醤油を加えてコトコト弱火で煮詰めます。仕上げにたっぷりのかつお節を加えて、冷蔵庫で一晩寝かせたら出来上がり。苦みも思っていたより抜けて、お酒のアテにもご飯のオカズにもぴったりのお味に仕上がりました。

 意外と思われるかもしれませんが、私は食べたいモノを食べたい時だけ発作的に料理をすることがあります。きっかけはズバリ高校生の時、悪友が学校に持ち込んだ「美味しんぼ」の単行本。最初はマグロの漬け(ヅケ)、続いて目玉焼き丼、すじ肉を使った牛丼、そばつゆ(料理?)とか簡単そうなレシピを試しているうちに、だんだん料理が楽しくなってきたんですね。一度だけスイーツであるザッハトルテに挑戦したこともありますが(赤ワインによく合いました🍷)、基本は酒のアテ=飯のオカズを作っています。

「美味しんぼ」の第1巻。連載が進むにつれだんだん顔が丸くなっていきますが、個人的にはこの頃のやさぐれた感じの山岡士郎が好きです。

 以前にご紹介した通り(ローアウト)学生時代は合宿所という建物で集団生活をしていたため、ヒマになると唯一の娯楽は常備されていた週刊の漫画雑誌。その中でも料理漫画ばかり読み漁っていたのは、いつもお腹を空かしていたからでしょうか。「包丁人味平」「ミスター味っ子」「ザ・シェフ」「クッキングパパ」で料理の基本(?)を覚え、「夏子の酒」「酒のほそ道」「神の雫」でお酒のアテを覚え、密かに腕を磨いて参りました。最近の注目はテレビドラマになった「きのう何食べた?」。丁寧な説明と手に入りやすい材料を使う点がありがたく、レパートリーがまた増えてきました。

劇場版も公開された「きのう何食べた?」。ドラマを含めて実写にはまったく興味がないんですが…。レシピではめんつゆとか、普通に家にあるものだけで味付けできるのも魅力のひとつ。

 もちろん漫画ばかりではなく、ちゃんとした料理本も買ったりします。立ち読みして魅せられた「鶏大事典」の著者である笠原将弘氏は、私の料理における〝心の師匠〟的存在で、「和食屋が教える、劇的に旨い家ごはん」「笠原将弘のまかないみたいな自宅飯」は我が家の常備本として活躍中。虎ノ門の繁盛店で、惜しまれつつ閉店した「みなとや」の肉そばに似たレシピも載っていて、たまに自宅で再現したりします(味はオリジナルにまったく及びませんが💦)。

三重県にあるアクアイグニスの〝「笠庵」 賛否両論〟では、地元産の食材を使った笠原さんプロデュースのお料理が楽しめるそうです。行ってみたい!

 ちなみに今回のゴーヤの佃煮は、以前に教えてもらったレシピを紛失していたのでネットを検索。ついでにゴーヤの効能も調べてみると、JAグループのホームページに「独特の苦み成分の一つにモモルディシンがあります。胃液の分泌を促して、食欲を増進させるなどの健胃効果があるとされ、夏バテ解消に効果的な野菜です」と書かれており、今の私にドンピシャでした。

旬は過ぎてしまいましたが、まだ八百屋さんで手に入ります。

 ということで、おカラダに疲れを感じるようでしたら「医食同源」「命は食にあり」といった諺(ことわざ)を思い出し、食べる物を工夫しましょう。そして普段お料理をしないアナタ!そう、これを読んでいる貴方!!これを機にパートナーやご家族のため、お料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。うまくいけば周囲の見る目が変わるかも!です(逆に転ぶリスクもあります)。

乃木坂にある「Mercedes me Tokyo NEXTDOOR」に併設された「Minatoya 3」。見た目と中身、お値段がやや変化しましたが、オリジナルの雰囲気を感じることができます。

 とはいえ、終わった後の洗い物だけは忘れずにd(^_^o)。