スローガンコレクション第3弾は2011年から2015年の5年間です。

スローガンコレクション第3弾は2011年から2015年の5年間です。この5年間は言葉のイメージのビジュアル化を試みたデザインといえそうです。

2011年「先手を打つ」

読んで字の如く、夜討ち朝駆け、先手必勝の心得です。広告の提案・販売の序盤は情報戦、競合他社よりも先んじる行動が戦いを制するという単純且かつ明快なメッセージです。

ブルーの集中線とうねる様に重なる円が、スピードと柔軟性・能動感を感じさせます。

2012年「磨く」

主語は自分自身。では何を磨くか、目的語は己が自ら考え実践せよ。この一言はそう受け止めずにはいられない凄みを感じます。デザインも研ぎ澄まされた日本刀の刃にも見えてきます…。

絵にするにあたり、技や心の鍛錬か、はたまた物理的な研磨か。デザイナーの苦心が伝わってきます。

2013年「挑戦」

年齢、性別、社歴に関係なく、挑む気持ちを大切にしよう！もっと新しい世界に触れよう！ 右肩上がりの赤い二文字は積極性に満ち溢れています。前年の「磨く」を経ての「挑戦」とも取れます。

赤は情熱！やはり挑戦には青より赤ですね。楷書と大胆な構図にも挑戦した一品です。桃と読んだ社員がいるとかいないとか…。

2014年「約束を守る」

約束を破る社員への戒め…ではありません。当たり前のことを真摯に愚直に行うこと。また、周りの人への感謝や配慮を忘れずに。そんな人として守るべき約束の大切さを痛感させる言葉です。

あえて縦組みにして厳粛な雰囲気を醸しつつ、堅過ぎない様に英字でバランスをとっています。

2015年「一点突破」

様々な方法を駆使…というのも一手ですが、この一点で勝負する技と気概を持てと説いています。この一点に持てる力の全てを集中させ爆発させる。そんなアグレッシブな勢いが伝わります。

飛び散る破片が衝撃と空間を感じさせます。デザインというより漫画の技法の様です。

この5年間は構図や奥行き感などを意識した画面構成で仕上げている様に感じます。また、使用する書体も言葉のイメージに合わせようと使い分けていたり、コーポレートカラーが基調色でなかったりとデザインの自由度が増しているのも特徴ですね。
コレクション第4弾は、2016年〜2020年の5年間をご紹介します。