子供のころから夢見がちだった私は、「なりたい職業」も多種多様。ある時期は「毎日カレーや焼肉を食べられそうだから」という理由で肉屋に憧れ、また病院に行けば機械を操作して薬を調合する薬剤師に憧れ、巻き尺にハマれば「測り屋さん(なんだそれ)」を目指しました。そんな私が最も長い期間ハマったのは「忍者」。 そう、忍びです。
きっかけは「落第忍者乱太郎」。こちらでは他の作品で活躍する忍者のように大蛇を操ったり、分身の術を使ったり、手裏剣や刀で敵を倒すといった華麗な忍者は登場しません。
敵陣に忍び込み風評を流して混乱に陥れたり、相手を怒らせて冷静さを失わせたり、闇に隠れている時に敵に槍で刺されても決して声を上げず、何なら刃に付いた血を拭って戻し逃げる、そんな史実に近い忍者が私の憧れでした。
とはいえ、通っている小学校では忍術学園のように忍術を教えてくれません。そのため、私は落第忍者乱太郎を教科書に独学で忍者を目指すことにします。う○ちで火薬を作る方法」「アサガオの種が強力な下剤になること」等トリビアな知識はこの時に得ました。
そして知識以外で学んだことは「忍耐」。例えば友達とふざけていて手の指を掃除用具入れの扉で強かに挟んだことがありますが、その時も心配顔の友達に対して「(忍者だから)大丈夫大丈夫^^」と30秒は泣かずに笑顔で耐えました。その後7針縫いました。
あれから30年… 結局私は忍者になれませんでした。それでも、私は思うのです。媒体が工事支障になった時、貨物の如く満員電車に詰め込まれている時、炎天下を移動している時「今日も私、忍んでいるな…」って… 想像とはだいぶ違いますが。
七夕伝説もロマンチックですが、月にはリアルな浪漫がありますね!
1969年7月16日、米国の有人宇宙船アポロ11号が月面着陸に成功。人類が初めて「月」に降り立ちました。この時に持ち帰った「月の石」は翌1970年の大阪万博で展示されました。そして現在開催中の大阪・関西万博米国館にて、最後のアポロであるアポロ17号由来の「月の石」が再び展示されています。
次回は2025年8月1日(金)発行です