コラム

風光新聞
2024.07.01
風光新聞7月号
あこわくロゴ

「世界一のピアニストです」

私の小学生の時の作文に「私の将来の夢は世界一のピアニストになることです」と書いています。母はその作文を大事に保管していました。

母はピアノを習うことに憧れていて、その夢を娘に託し、共働きをしながらピアノを買ってくれました。

当の本人の私はピアニストになりたかったのか?というと、1度も思ったことはありません。音痴で、練習も仕方なくやり、楽しみは発表会のかわいいドレスだけでした。

あこワク7月号_ドレス

でも、私は昔から忖度のできる要領の良い子供だったようです。

母の合言葉「1番」とあこがれの「ピアノ」を足して「世界一のピアニストになる」と言っていました。母は「世界一とは大きくでたわね」と言いつつも、喜んでいました。

では、私が本当になりたかったものは「魔法使いサリー」です。

あこワク7月号_魔法使い
引用:いらすとや

これも非現実的ですが、「マハリクマハリタ」と呪文を唱えると、何でも叶う気がして、「夢見る夢子」でした。

魔法が使えれば、食べ物にも洋服にも困りません。

ほうき1本で、世界どころか月にも行ける。ケーキもリアルは1個でも、魔法で5個になり、お腹も壊しません。

いじめっこは「マハリクマハリタ」で家来になります。

お隣の吠える犬は「マハリクマハリタ」と言うと「キューン」とお座りします。

あれから60年近い月日が流れました。母の大事なピアノは死後に5万円で売りました。

今もサリーは大活躍しています。悔しいことがあると「マハリクマハリタ」と心で唱えて、憎き相手を宙がえりさせたり、カエルにします。これで少しすっきり。(もちろん想像の世界)

「魔法使い」という仕事をAIが作る日がくるかもしれないと思うとワクワクです。

あこワク7月号_似顔絵

今月の豆知識!

夏の定番!そうめんの豆知識

あこワク7月号_そうめん
引用:Adobe Stock

平安時代には七夕に索餅を食べると病にかからないという中国の故事に倣って、宮廷での七夕行事に索餅が取り入れられていたそうです。日本農林規格では機械麺の場合、素麺の麺の太さは直径1.3mm未満。これより太い直径1.3mm以上1.7mm未満はひやむぎ(冷麦)、1.7mm以上はうどん(饂飩)と分類される!

次回は2024年8月1日(木)発行です