
みなさまこんにちは。風光社グループ代表の細川です。
毎年2月はこの話題しか書いておりませんが、今年も京都マラソンに出場しました。13回目を迎えたこの大会、当初は6万人を超えるエントリー数を誇っていましたが、近年は3万人に届かない状況にあります。ところが今回、スーパーマリオブラザーズ発売40周年を迎えた任天堂が大会のプラチナパートナーに名乗りを上げました。大会名が「SUPER MARIO BROS. 40TH 京都マラソン2026」になると、なんとエントリー数が昨年の3割増しに。さすが〝世界のNintendo〟。

ちなみに私のマラソンデビューは、2009年開催の京都シティハーフマラソン。まだ若かった頃の体力の貯金があったのでしょう、ノリで出たにも関わらずなんと1時間半をギリ切るという本人も驚きのタイムが出ました。こうなると自信が慢心になり、過信に変わります。「このペースでフルマラソンを走ったら、サブスリーやん」と。しかし世の中、そんなに甘いはずがない。初のフルマラソンとなった第1回京都マラソンでは、後半に自滅して4時間半。3時間を切るどころか、東京~新大阪間を走るこだまの所要時間をもはるかに超えてしまいました。


それ以降は、「かかと着地」から足裏のやや前方の爪先寄りで着地する「フォアフット着地」に変え、イチロー選手が愛用していたワコールのCW-Xを装着し、ジョギングシューズから軽量マラソンシューズに変え…と、ソフトとハードの両面に改良を加えてなんとか4時間は切れるようになりました。しかし新型感染症のせいで大会が中止となると、もういけません。レースのない2年間を過ごした身体は劣化の一途を辿り、そんな状態で再始動した2023年のタイムは、見事に初心者時代のレベルへ〝原点回帰〟。


私にとって、フルマラソンにおけるタイム悪化の最大の原因は、いわゆる〝30kmの壁〟で発生する「有痛性筋痙攣(ゆうつうせいきんけいれん)」、一般的に「こむら返り」と呼ばれる症状です。ご存じの痙攣と痛みに見舞われると、物理的にも精神的にも走り続けることができなくなります。もちろんスポーツ飲料による給水、塩タブレット、マグネシウムなどのサプリ、エアサロやコールドスプレーを駆使するものの、どれも決め手には程遠い。ところが、とある出来事がきっかけで悩みが解消しました。


それは大会の2日前に発症した、身体の内側で内臓を支える筋肉の「こむら返り」。これが実に痛い。もはや仕事どころではないくらい痛いのです。以前、突然訪れた腹の痛みに耐えかねて駆け込んだ病院で、先生から「こりゃ珍しい、腹ん中の筋肉がつっとるわ」と診断されたのと同じ症状でした。この時は漢方薬が処方され、半信半疑で服用したところ、まるで憑き物がとれたかのごとく痛みが治まったのです。


さっそく近所の薬局へ行って、筋肉のつりに効くという、ツムラの「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」を購入。すると今回も見事に痛みが治まりました。その時ひらめいたのが、漢方で〝30kmの壁〟を越える、というアイデア。さっそく毎食、食前にこの芍薬甘草湯を欠かさず飲んで大会に挑むと、鬼門である30Km地点を過ぎても足がつらない。ついに何事もなくゴールまで走り続けることができました。バンザイ。


タイムも昨年より大幅に短縮できたので、この調子で来年も…と欲が出るのが、マラソンの持つ悪魔的な常習性であります。そんなことを考えながら着換えるためにCW-Xのタイツを脱ごうとしたその瞬間、電流が流れたような衝撃とともに両足のふくらはぎが猛烈に痙攣を。ここで来るか…
