コラム

社長コラム
2019.12.01
2019年冬 季節のご挨拶 信楽たより

私たち風光社グループは、毎年夏と冬に季節のご挨拶としてご契約していただいたお得意先に、感謝の気持ちを込めて信楽焼の陶器をお贈りしています。

陶器をはじめ、信楽の里、工房や職人の方々について、信楽焼にまつわる様々なお話しを、陶器と一緒に添えたパンフレットにて簡単ながらご紹介しています。

以下は2019年冬のご挨拶の一節になります。

謹啓 寒冷のみぎり、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

 師走を迎え、今年も残りわずかとなりました。日頃のお引き立てに心から感謝の気持ちを込めて、信楽の陶器をお贈りいたします。

 信楽で今年一番の話題は、NHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」。春と秋に開催される陶器祭りや、観光シーズンを除けば閑静な街中が、どこに行っても人・人・人。あらためて、ロケ地の集客効果の凄まじさを感じました。

 ざらっとした手触りと滑らかな釉薬、肌のような素朴な温もりや豊かな表情を醸し出す緋色。ドラマのタイトルのスカーレット(緋色/火色)は、信楽の陶器の大きな特徴のひとつであり、これには日本最大の湖である琵琶湖が深く関わっています。

 およそ400万年前、伊賀上野付近から現在の琵琶湖に至る地域は、古琵琶湖とよばれる湖の底でした。長い年月を経て琵琶湖は現在の位置に移り、残された古琵琶湖層群と呼ばれる堆積物が、信楽焼の原料である粘土として使われています。つまり、他にはない独特の緋色は400万年前の琵琶湖の置き土産なのです。

 近畿で一番冷え込むと言われる陶都信楽へ、これからの季節に出向いてみませんか?暖かな緋色の陶器が、冷えたカラダとココロをしっかり温めてくれるでしょう。

謹言

2019年 師走
株式会社風光社
アドトップ株式会社
関西メディアサービス株式会社
代表取締役 細川公志